多肉植物・仙人掌のあれこれ!
Q&A!
誰もが一度は抱えたことある問題や謎を一般募集した質問からお答えします!
初心者からプロ級な質問まであります!
全ての答えは私の経験や見て感じたことですので参考程度にしてみてください。
ハウスは栃木県鹿沼市にあります。
夏:平均最高気温31℃
冬:平均最低気温-4℃
・多肉植物とサボテンの違いは?
私がざっくり分かりやすく説明しているのは、一般的に棘があるのがサボテン、ぷりぷりしているのが多肉植物。
もちろん例外はあります。長くなるのでここでは詳しく書きません!
・多肉植物の育て方は?
短くわかりやすく教えます!
日当たりが良く、風通しが良く、たまに水を与える。
日当たりが良い場所に置いてあげるのが1番のコツ!
風通しや水やりはそこまで気にしない。
・遮光について教えてください。
日差しが強い時期や高温が苦手な植物があるときに用いります。
春夏:多肉植物・サボテン 30%~45%程度、ハオルチア 60%~70%程度、アガベ・塊根植物 無遮光~30%程度
秋冬:多肉植物・サボテン 無遮光~30%程度、ハオルチア 45%~60%程度、アガベ・塊根植物 無遮光
※環境、種類や大きさなどでは異なります、平均的な数字なので参考程度に。
・黒法師の上手な育て方は?
黒法師はアエオニウム属に属しています。黒法師に限らずこのアエオニウム属の植物に対してへのアドバイスです。
黒法師は秋、冬、早春が一番の成長期になります。成長期といえど霜や凍るような寒さは苦手です。
温度が5~15℃ぐらいの時季が調子がいいです。
夏など暑い時季には休眠に入るのでみるみる下の方の葉っぱからポロポロ落ちていきます。
自然現象なのでここで焦って置き場所を変えたり水を与えたりすると腐ったり枯れる原因になります。
冷静な目で「いよいよ休眠に入ったな。」と見守ってあげて下さい。
休眠に入ったら表面の土が占める程度の水あげ量が良いと思います。2,3日に一度サーっと上げる程度。直射は避ける。
・アガベを育てるにあたっての注意点は?
寒さ暑さがどこまで大丈夫な種類を持っているのか把握することが一番大事になってくると思います。
年中直射日光や地植えをしても大丈夫な種類もあります。
ですが雨ざらし、梅雨や冬の冷たい雨にあたり過ぎると葉が病気みたくなることがあります。
1、2年間水を与えなくても空中湿度でどうにか生き延びれちゃうので、水あげすぎでの根腐れにはご注意を。
冬の間、部屋の中に入れてしまう方は、3~4カ月水を与えなくても問題ありません。
むしろ与えない方が育ちにくくなるので日照不足になっていたとしても最低限の徒長で済みます。
ですが部屋の中が20℃前後と暖かすぎるとパカーンと葉がだらしなく開いてしまうので要注意!
また肥料は与えない方がコンパクトに仕上がります。与えると次に展開してくる葉が不自然に大きくなったりします。
・自宅で多肉植物を育てるにあたって最適な置き場所は?
はっきり言います、多肉植物は室内には向いていません!
植物なので水も欲しがれば日光も欲しがります。
なのでやはり南向きのベランダ、玄関やお庭がベスト!
夏の西日は絶対に避けた方が良いです。30分当たるだけで葉焼けします。
春夏秋:南向きの外。遮光カーテン(サンシェード)を使用。
冬:部屋の中。暖かいと生長して日照不足になりやすいのでできるだけ涼しい窓際へ。
・多肉植物や寄せ植えをお部屋に飾ると段々だらしなくなってしまいます。
お日様を必要とする多肉植物には室内は向いていません。
でも可愛いからお部屋やキッチン、トイレに飾りたくなります!
その場合には、生花みたいに割り切って楽しんでみるのはいかがでしょう?
花瓶に飾る生花の様な感覚で楽しんでみてください!
生花よりも日持ちする植物という感覚で。
だらしがなくなってしまったらまた鉢や器を植物屋さんに持ち込んでまた作ってもらったり、慣れてきたらご自分で寄せ植えをするなど。
気分によって使う植物や鉢を変えたり、時期で植える植物を変えたり、楽しみ方は十人十色!
・虫や菌にはどのような対策を取っていますか?
春夏の虫や菌が発生しやすい時期の1カ月前から予防として殺虫剤と殺菌剤を霧吹きで散布しています。
市販の薬を使用しています。カイガラムシ、ヨトウムシ、ナメクジ、アブラムシなどに効果あるもの。
殺虫剤と殺菌剤を混ぜて使用しています。
マメにできるときは週に1回程度。
虫や菌は予防することをお勧めしますが発生してしまったときは、
虫の場合できるだけ取り除いて薬剤散布する。
菌の場合は発生してしまった植物を孤立させて菌が収まるのを待つ、その後薬剤散布。
原液を買うととても一般家庭では使い切れない量になると思うので、市販されているバラ用の農薬スプレーなどを使うと良いと思います。
・多肉植物初心者です。多肉植物を増やしたいのですが、まず何から始めればよいですか?
「簡単に増えるよ!」なんてよく聞きますが増やす前にまずはしっかりと植物を育てることを覚えると良いと思います!
しっかりと日光を浴びて育った多肉植物だと増やしやすいです。
「徒長しちゃったから伸びてる部分を切って挿せばいいんでしょう?」とよく質問されます。
徒長したものは増やせませんしうまく育ちません。
上手に育てられるようになったら、
まずはセダムの葉っぱを1,2つ取って...次は挿し木を...と焦らず徐々にステップアップしていくとコツや癖が分ってくると思います。
ペットと似ていて知識不足や環境が整っていないのに飼い過ぎる、増やし過ぎるなどと可哀想な結果になることもあります。
・多肉植物に適している土とは?
私は [赤玉土1 : 鹿沼土1] です。
市販で売っている「多肉植物・サボテンの土」や「観葉植物の土」などでなるべく粒が粗めのものがGOOD!
粉や砂っぽいものを選ぶと根腐れしやすかったりします。
花壇・お花用の土などでも水の頻度を減らせば問題ありません。
地域・環境で配合が変わってきますので、色々試してご自分の環境や水与えるペースなどに合うものを使うことをお勧めします。
・室内など日当たりの悪い所でも育てられる種類はありますか?
唯一上げるとすれば、ハオルチア属。 強い光を嫌うので。
窓がない場所では無理ですが、日当たりの悪いところで一度試してみてもいいと思います。
・エケベリアのはが長く伸びてカッコ悪くなってしまいました。
日光不足による徒長です。
茎も伸びることも葉が伸びることもあります。
一度徒長してしまったのモノは急に日光に当てないで曇りの日など徐々に外に出していきます。
一度伸びてしまった葉は縮むことはありません。
成長してなくなっていくのを待つのみです。
その過程で長い葉をむしりたい気持ちが出てくると思いますが自然となくなくなるのを待ってください。
葉を残し光合成を少しでもより多くしてもらうためです。
・多肉植物・サボテンにはどんな肥料を与えてますか?
肥料は一切与えなくてもOK!
与えないメリットとしては、気温が下がってくると紅葉が綺麗になる。肥料分がなくて寒さにさらすと紅葉をしてくれます。
デメリットとしては、成長スピードがゆっくり。
最初は肥料を与えて大きくしてその後は肥料を与えない。っていうのが理想かもしれません。
もしサボテンの花を見たい場合は春前に肥料を与えてあげると花が咲きやすくなります。
・植え替えの時季はいつですか?
種類にもよりますが、多肉植物やハオルチアは真冬と真夏を避ければOK!
サボテンは昼間と夜間の温度が安定する時期。
アガベ、塊根植物は春から夏にかけて暑い時期。
・アストロフィツムの兜丸の毛が灰色になってきました。
カビや水の汚れです。
上から水を上げていれば水の汚れです。そうでなければカビでしょう。
水原因の場合はサボテン自体に水がかからない様根元から水を与えるか底面給水をお勧めします。
カビの場合は歯ブラシなどで優しく毛をブラッシングしましょう!
徐々に日に日に白く綺麗になってきます。
兜丸に限らずロフォフォラ属にも同じことが言えます。
・お庭にいつかでっかいサボテンをたくさん地植えしたいです。
北関東では厳しいですか?
寒さに丈夫な種類や寒い環境で育てられたサボテンならば大丈夫です。
ですが少なからずとも寒さで痛むと思いますので、冬の夜間には布や毛布など何か1枚被せてあげると痛みが最低限で済むと思います。
その際には春に植栽して冬が来る前までに地に根をしっかり付かせるのがコツです。
・種を撒こうと思います。注意点やコツは?
多肉植物、サボテン、アガベ、塊根植物など植物の種類や品種によって発芽をさせる条件や温度が異なります。
なのでこの場では平均的なざっくりしたお答えしかできません。
まず絶対守った方が良いのは温度、エケベリアなどは10℃~20℃の4月から5月に撒くのがベスト。適温だと3,4日で発芽します。
次に水のやりかた。底面給水(腰水)をお勧めします。種を撒いて上からジョウロなどで水を与えると種が流れる可能性が出てきます。発芽するまではずっと湿りっぱなしになるようにする。乾燥は絶対NO! 底面給水で湿りっぱなしになっていればサランラップなどは不要。密封は時と場合によってはカビや蒸れの元。
土は市販の目の細かい「種まき用培土」などを使用。
発芽後、双葉から進展がない場合は、市販の液体肥料を表記されている濃度の2倍の薄さで底面給水させるとGOOD! 例:表記が2000倍の場合→4000倍を与える
大きくなったら植え替える。 細かいことは時間と経験を積み重ねて下さい!
・植物に対して小さめな鉢?大きめな鉢?どちらのが最適ですか?
またメリット・デメリットは?
小さめよりは大きめがいいです。
植物の大きさに対して鉢が大きすぎるのは根腐れや生長の悪さの原因になります。
植物と鉢の淵の間に1.5~2cmの余白が空くぐらいの大きさの鉢に植え付けするのが理想です。
小さい鉢から徐々に鉢を大きくしていくと植物自体がしっかり育っていきます。また子も吹きやすくなります。
・グリーンネックレスがシワシワになってしまいました。対処法は?
グリーンネックレスは年中半日陰で表面の土が乾いたらまた水を与える。半日陰で水を切らさないようにするのがコツ!
直射日光や寒さに当てたり水切れをさせると根元の葉がカリカリになったり紫色になったり、状態が悪くなります。
シワシワになってしまったものは半日陰や日陰に移動してたっぷり水を与えると徐々にもとに戻ります。
・自宅にあるサボテンの一部がねじれてきてしまっています。どうすればいいでしょう?
部屋の中に置いてあるとすれば日光不足だと思います。
ねじれてきてしまった部分は元には戻りませんが日当たりの良い外などに移動するとGOOD!
・日当たりの良い窓際に飾っていますがそれでも伸びてしまいます。なぜでしょう?
ガラス1枚ででも日光を遮ってしまうようです。それが原因での徒長と考えられます。
窓を開けるかさらに日が差し込む窓際に置きなおすのが良いと思います。
・徒長したサボテンを元に戻す方法はありますか?
サボテンに限らずオベサなどの球体の植物は一度ひょろっと伸びたりいびつな形になった部分は元には戻りません。
そのような状態になってしまったら、日当たりのよい場所に移動して伸びた先からまた正常な球体状に戻します、
それを胴切りしてまた挿し木してあげると元のような形に戻ります。
言葉では簡単ですが、実際にこれをやるのには何年も要します。
最低でも2年以上かかります。
・ユーフォルビアの雄雌の見分け方
あなたの持っているユーフォルビアは♂♀どちらでしょう??
今回はオベサをモデルにしました。
♀
♀
♀
♀ (結実中)
♂
♂
・多肉植物の葉挿しのやり方